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理念浸透に成功し
”年商1億円”を大幅に上回った歯科クリニック様

Dentryをご利用されているある歯科クリニック様が、経営面で苦心していらっしゃいました。
きっかけがありご相談いただいたことから、弊社でコンサルティングをさせていただくことになりました。
翌月のお支払いを思うと頭を抱えてしまうような日々から、収益が上がり毎日気持ちよく診療できるようになるまでに変わられた経緯をご紹介いたします。

実現したい理念を明確に思い描く

クリニックを開業して11年、先生は切実に、売上を伸ばしたいとお考えでした。
弊社コンサルタント(以下、コンサル)が先生に「何のために売上を伸ばしたいのでしょうか?」と確認をしたところ、「お金を増やして、好循環を作るためです」とのお答えでした。

そこでコンサルは質問の方向性を変えて、「医療を提供している中で幸せを感じるのはどのような時でしょうか?」と聞いてみました。
先生は、「患者さんが綺麗な口元になり、喜んでくれている時です」とおっしゃいました。

次に、「先生が生涯接することができる患者さんは何人ほどでしょうか」という切り口から、どれほどの患者さんが来続けてくれるのか、そして喜んでもらえるのか、を想像してもらいました。

先生の頭には何人もの患者さんの顔が浮かんだことでしょう。
現在の患者数はおよそ3000人。まだ決して多くはありません。
その方々にどのようになってほしいのか。きちんと相手の幸せをイメージしてみてもらいました。 

先生のやりがいである治療を受けた患者さんが喜んでいる絵が脳内に浮かぶまで、具体的にイメージができてきた上で、改めて「どのようなクリニックにしたいのでしょうか」とうかがいました。

先生から出た答えは、「地域のみなさんに貢献するクリニックにしたい」というものでした。

笑顔の患者さんと歯科医師

経営する上で理念を掲げ共有するということ

ありきたりな答えに行きついたように思われるかもしれませんが、このような理念を明確に持つことが重要なのです。
人間の行動の9割は潜在意識がコントロールしていると言われます。その潜在意識に届くのが、理念です。
理念があることで目標が明確になってきます。
先生には、そこからさらに真剣に考え抜いてもらい、具体的な目標を定めていきました。
スタッフの方を含めクリニック様全体で同じ目標、ビジョンをイメージできることが重要なため、理念の発信をし続ける必要もあります。会話や掲示で日頃から浸透させてもらうようにしました。

かなえたいイメージを、強く、多くの人が、継続的に持つことで、実現に近づけることができるのです。

収益を増やしたい、といった我欲は、エネルギーのスイッチを入れるためにはとても大事です。(ちなみに健康でないと我欲すら湧いてきません。健康は何事においても根幹となります。)

しかし、我欲だけでは周りの人たちはついてきてくれません。運も寄ってきません。
経営とは50%は実力(能力)で、50%は運(出会い、縁)で成功させるものだと思います。
なお、経営する実力(能力)を支える重要な要素の1つは、周囲からの信頼です。

子供の歯をクリーニングする歯科衛生士

クリニック改革① ホームページ改善

理念をもとに先生と打ちたてた目標に沿って、クリニック様の改革に取り組み始めました。
まずは、クリニック様を元気にしたいという思いから、子どもが行きたくなるようなクリニック様にすることを提案させてもらいました。

クリニック様の待合スペースの壁を落書きスペースとして大きく開放したところ、大変喜ばれたため、その様子をホームページに掲載しました。
子どもたちはエネルギーに溢れていて、先生、スタッフの方にも活気が増してきました。

ホームページには、先生の理念・想いを文章化して掲載しました。
以前は、トップページから3クリック進めていったページで先生の顔写真が表示されましたが、トップページの中盤に、患者さんへの想いとともに先生の優しい表情のお写真が表示されるように改修しました。

また、ページ滞在時間に注目して他のコンテンツページの改善を行いました。
滞在目標時間を設定しましたが、複数の情報を掲載する形で単に文章量を増やすのではなく、イラストの追加や行間を工夫することで長く見ていても疲れないような作りにしました。
ページにたどり着く方法はトップページからボタンを押してリンクされるだけでなく、検索して直接個々のページにアクセスされることもあるため、各コンテンツページは1つのテーマに絞り込みました。

SEO対策の視点だけではなく、良質な情報提供をすることを意識したことで、患者さんの共感安心感を生むようなホームページになりました。

カラフルな小児歯科の診察室

クリニック改革② 信頼を集める

子どもにやさしいクリニック様になるには、包容力が必要となります。
そのようなクリニック様の態度は、付き添われたご家族の方々に安心感を与えます。
すると、ご両親や祖父母の方もご自身の治療で来院されるようになってきます。

結果として幅広い世代の方が来院されるようになりますが、やはり診療費のお支払いは、中高年の方が多い傾向にあります。
高年齢の方々からお金をいただく際の重要な要素となるものが、信頼です。

信頼関係が構築されていない段階でいきなり施術についての提案をした場合だと、理屈は理解してもらえても拒否されてしまうことがあります。

患者さんの不安、疑問をできるだけ取り除いた状態でご提案することにより、受け入れてもらいやすくなります。それは患者さんの健康や美容の増進に貢献することとなり、患者さん・クリニック様の双方の幸せに繋がります。

シニアの患者さんに説明をする歯科医師

資金繰りに悩むクリニック様を救った理念

様々な取り組みを開始して、理念が具現化するにつれて、徐々に患者数は増加していきました。
1月に10人前後ほどだった新患数は50人を超えることもありました。最初に増加したのは小児の患者さんで、その後高年齢の方の自費診療の割合も増えてきました。美しさを追求する活動は、1度実施し成功体験が得られると、継続的に行いたくなる傾向があるようです。

無事収益も安定しました。数年間連続で4,000万円前後だった年商が、1年後に1億円を大きく超える年商になりました。
先生は、以前の資金繰りの悩みがなくなり未来が見通せるようになって、安心して経営できるようになった、と嬉しそうにお話しくださいました。
スタッフの方々から見ても、先生は非常に穏やかになったそうです。

金銭面の不安がなくなり、自信と余裕が生まれたクリニック様は、診療の質や時間、快適な空間といった形で患者さんへ還元を行っていらっしゃいました。
「理念が院内にも、患者様にも、こんなに響くとは思いませんでした。今後も理念に沿って地域のみなさんに貢献できるよう、尽力していきます。本当にありがとうございました。」とのお言葉をいただきました。

クリニック様をサポートする弊社としても、人々の幸せに貢献してくださるクリニック様が発展することを願い、これからも日々システムの開発・提供を行っていきます。

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