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新患が増え続ける医院が実践する「予約体験」の設計

月100名の新患を「集める」のではなく、「選ばれ続ける」医院へ

歯科医院専門コンサルタントの高野です。
これまで100院以上の経営改善に携わってきました。
その現場で見えてきた「新患が増え続ける医院の構造」を、今回はお伝えします。

 

1. なぜ歯科医院にとって、新患確保は永遠のテーマなのか

 

医院の歴史が長くなるほど総患者数は増えますが、
新患の方が来院しなければ売上は伸びません。

 

・やりたい治療を増やす

・自費率を高める

・経営を安定させる

 

これらすべての前提にあるのが 「新患の継続的な流入」 です。

新患が来院しなければ、インプラントもマウスピース矯正の治療も薦められません。

医院の収益が改善しなくなることになります。

また、開業直後は、新規ボーナスで新患が自然と増えますが、半年〜1年でその勢いは必ず落ちます。

 

新患数の目安としては、チェア1台あたり8~12人/月 と言われています。チェア4台で50名弱といったところでしょうか?

開業10年以上、チェア4台で月15名程度の新患くらいという話もよく聞かれます。このような医院では、毎日忙しいものの、収益は低く苦しくなってしまいます。

 

しかし、この規模で月100人以上の新患が来院し続ける医院は存在しています。

通常の倍の新患数です。

 

では、同じ立地・同じ診療圏でも、月100名以上の新患を安定的に獲得し続ける医院が存在するのはなぜか。

 

その答えはただ一つ。

 

新患対策を「施策」ではなく「構造」として設計しているかどうか

 

多くの医院は、

・ホームページ(自医院のホームページ、医院の紹介サイト)

・SNS

・広告

これらを、点で運用しています。

それぞれのノウハウを学び運営するか、専門業者に有料で高額の依頼することになります。

 

しかし、患者の行動はもっとシンプルです。

1)検索する(Google / SNS)

2)比較する(マップ / HP)

3)不安を感じる

4)予約しようか迷う

5)面倒なら離脱する 

 

この行動の中で、多くの医院が不足している要素が
「見つけてもらえない」ではなく「予約までたどり着けない」ことです。

 

・電話すべき?

・Web予約できる?

・どこから予約するの?

 

この患者さんにとっての「わかりにくさ」が、確実に新患を逃しています。

 

 

2.短期で新患を増やす方法(最初の3か月)

 

短期施策の目的はただ一つ。 

「予約完了率」を最大化すること 

新しい集患チャネルを増やす必要はありません。
すでに来ているアクセスを 確実に予約へ変えることが最優先です。

 

① Googleマップ(MEO) × 即時予約

 

今、新患の最大流入源は Googleマップ です。

スマホでの検索ではGoogleマップが先に表示されます。


「歯医者+地域名」で検索した患者の多くは、
上位3院しか見ていません。

それよりも下位の表示をスワイプして確認はしないのです。

 

ここで重要なポイントとなるのは、

「電話する前に予約が完了する導線」 があるかどうか

 

・営業時間外

・電話が苦手

・忙しくて電話できない

 

こうした理由で、電話予約は想像以上に敬遠されます。

 

Googleマップの「予約」ボタンから
そのまま即時予約できる状態 を作るだけで、

 

・Googleマップ経由の新患が20〜30%増加

・営業時間外の予約をほぼ100%回収

 

という結果が出ています。

Googleマップの予約ボタンを利用したある歯科医院では、新患数が月38人から53人に増加しました。

この医院は電話をかけても話し中が多くクレームが多い医院でした。

小さな施策でしたが大きな効果を上げています。

 

※オンラインマップ集患のご相談はこちら

 

② Webサイトの役割を「説明」から「決断」へ

 

ホームページを作り込んでも新患は増えません。
Webの役割は 集客だけではなく「予約完了”」です。

 

必要なのは、

初診の流れが明確であること

費用感がある程度わかること

どのページからでも予約できること

 

この3点だけで、予約率は大きく変わります。

 

③ SNSは「背中を押す装置」として使う

 

短期でSNSに求めるのはフォロワー数ではありません。

雰囲気が伝わる

人柄が見える

怖くなさそう

 

この「安心感」が、
「じゃあ予約してみよう」の最後の一押しになります。

 

Instagramで院内の雰囲気を伝えるために、院内で診療している様子や打ち合わせをしている様子を投稿することは効果的。

 

しかし、Instagramで雰囲気を伝えても直接的に新患にはつながりにくいようです。

院内の雰囲気を伝えることは、安心感を与える効果はあります。

まったく知らない場所に行くという不安を下げますが、この医院に行こうという積極的な動機にはなりにくいのです。

すでに知っていて、どんな医院だろうと、Instagramで確認し、予約することを決断するという流れになります。

 

Instagramで新患につなげる広告手法は、認知度が低い治療法を知っていただくことなどがありますが、これは少し難易度が高いですので、まずは安心感の醸成として割り切っていただきたいと思います。

 

 

3.短期施策の要は「予約ページを出口に固定する」こと

 

成果が出る医院は例外なく、 

SNS / Google / HP

WEB予約

来院

この構造になっています。

 

予約ページには、

初診も再診も選べる

診察内容が選べる

24時間即時予約

リマインドで無断キャンセル防止

 

これらが必須です。

※この要件を満たすのが、Dentry byGMOです。

 

4.長期的に新患が増え続ける医院の条件(6か月〜)

 

短期施策だけでは頭打ちになります。
長期的に強い医院は、
一度来院した患者がファンになり、新たな患者を呼ぶ構造を、持っています。

 

① 自然に紹介が生まれる初診体験

 

紹介は「お願い」では生まれません。

初診体験が良い

説明がわかりやすい

予約・会計がスムーズ

 

この積み重ねが紹介を生みます。

 

特に予約システムを活用して

スムーズな予約

待ち時間の最適化

再診予約の簡便化

これらを実現している医院は、紹介率が高くなります。

 

② コンテンツの蓄積(YouTube・ブログ)

 

長期的に強い医院は、
「教育コンテンツ」を持っています。

 

治療の選択肢

失敗例

費用の考え方
 

これらを発信することで、
患者は「理解した状態」で来院します。

 

結果として、

自費率が上がる

カウンセリングが短縮

この医院を探して来た新患が増える

という好循環が生まれます。

 

Youtube の利用は動画撮影に抵抗感を持つ方も多いと思いますが、

短期間でのチャンネル登録者数増加もしやすく、使いやすく、伝達できる内容も多い。

教育コンテンツとしては最適です。 

 

③ 予約体験そのものを「ブランド」にする

 

長期で選ばれる医院は、
予約体験すらストレスがありません。

 

電話不要

いつでも予約可能

LINE・Webで完結

 

この“当たり前”が、
患者にとっては強烈な差別化になります。

 

 5.まとめ

 

新患が増え続ける医院の構造は、次の5ステップです。

1)見つかる(Google / SNS)
2)安心する(Web / コンテンツ)
3)すぐ予約できる(予約システム)
4)来院体験が良い
5)再来・紹介が生まれる

この 1)から5)までが一つの設計 です。

  

短期的には:予約システムで、予約完了率を最大化する

長期的には:予約システム中心に、選ばれ続ける体験を積み重ねる

新患対策とは、広告でもSNSでもありません。
患者の意思決定を、どれだけ滑らかに完了させられるか。

 

その中核に予約システムを据えられる医院だけが、
月100名を、一過性ではなく日常的に確保できます。

ぜひ、取り組んでいただければと思います。

 

この記事を書いた人
高野聖義
(株)医療コンサルティングSの高野です。 歯科医院の経営コンサルタントとして20年ほど活動し、過去100医院ほどの歯科医院を支援してきました。
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